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南区の農家、果樹園の一年

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1月です。果樹農家では下旬から剪定が始まりあす。とても寒い中をやります。枝が混みあわないように、重ならないように、実る果実に光を当てるために形を整えます。また、消毒しやすいように、虫も出ないように、高すぎない、低すぎないに樹の形を作っていきます。それぞれの果樹園の理想とする樹の形があります。剪定がきちんとできるようなるには10〜20年かけて覚えていきます。

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2月です。果樹園では1月に引き続き、今月も剪定が続きます。1年でいちばん寒い時期ですが、真冬の雪の中でも作業は続きます。日はだんだんと長くなるので、そんな中でもちょっとだけ春がそこまで来ていることを感じさせる日もあります。

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3月です。果樹園ではまだ剪定作業中です。雪解けが始まってきます。野菜農家は農地に融雪剤を巻いて、雪解けを早める努力が始まります。雪で真っ白になった農地に、黒い粉のようなものが巻かれているのが融雪剤散布の作業が始まったしるしです。

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4月です。雪もほぼ溶け土が見えています。果樹園では剪定した枝の後片づけをしています。下旬からは消毒もスタートします。消毒は10日に一回くらい、夏まで続きます。果樹園は4中旬〜5月上旬に剪定、枝片づけ、肥料やり、苗木植えの作業が集中し、一年で一番忙しい季節です。まとめられた枝が果樹園のあちらこちらに置かれています。

枝
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5月です。農家では土おこし、苗作りなどが本格的に始まります。果樹園では、フルーツの花が満開になります。さくらんぼ、梅、プラム、プルーン、リンゴ、ナシ、これが数日のうちにどんどん咲いていくので、静かな果樹園は楽園のようです。そんな中、肥料をまいたり苗木を植えたり、外の作業も気持ちのよい時期です。

サクランボの花
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6月です。北海道の果樹園の最初の実りはイチゴです。上旬には初物が出てきます。北海道生まれのイチゴ、「けんたろう」は主力品種です。続いて北海道名産のハスカップ。青い酸っぱい実です。この時期に果物のすぐり(摘果)を行い、大きな実ができるように調整していきます。どこの実を摘むのがよいのか、これも経験で覚えて行きます。やりすぎると実がならなくなります。農家の畑も植えた苗が育ち、緑が目立つようになってきました。

リンゴの赤ちゃん
いちご
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7月です。サクランボがいよいよ出てきます。サクランボ狩りのお客さんで、果樹園がもっとも賑わう季節です。末からはブルーベリーも出てきます。農家の野菜はどんどん種類が増えていきます。地元のスーパーや直売場では、南区産の野菜を目にする機会が増えていきます。

サクランボ
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8月です。果樹園ではプラムやプルーンが出てきます。モモもあります。早生品種のリンゴは下旬から出はじめます。野菜は一気に種類が増えます。トウモロコシも出てきます。

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9月です。プラムやプルーンのいろいろな種類が次々と出てきます。リンゴもだんだんと増えてきて、早生の代表品種「つがる」は中旬から。ナイアガラ、キャンベルス、旅路といったブドウも出てきました。中旬にはブルーベリーに似たアロニアや、マルメロが出始めます。

プルーン
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10月です。上旬まではブドウがあります。プルーンもまだまだあります。そして、和ナシ、洋ナシが本格シーズンとなります。南区の洋ナシの種類の多さには驚かされます。食べ頃の見極めが難しいですが、追熟させた洋ナシは絶品です。リンゴの真打ち「ふじ」が下旬から出始めます。北海道のリンゴ「ハックナイン」もあります。実をつけ終えたブドウの剪定は下旬から始めます。そろそろ霜が降りたり、下旬には初雪がちらつくこともあります。

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11月です。多くの種類のリンゴの販売がピークを迎えます。ふじ、ハックナイン、レッドゴールド、王林、などです。リンゴがなくなったら、今年の果樹シーズンも終わりです。雪がちらつく日もだんだんと増えてきました。雪囲いの準備を始めます。

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12月です。貯蔵がきくリンゴの販売は続いています。何回か雪が降り、中旬にはもう根雪になることが多いです。果樹園や農地はすっかり真っ白な雪に覆わました。静かな中、今年も1年が暮れていきます。

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